【業界別研究Vol.1｜総合商社】業界内定者の就活アドバイス付きで対策しよう｜三菱商事・伊藤忠商事・三井物産・住友商事・丸紅・双日・豊田通商

こんにちは Career Essence Blog です。今回は就活生の間でも大人気な総合商社業界について、簡単に業界分析した上で総合商社から内定を獲得した先輩のアドバイスを皆さんにシェアします。総合商社に興味がある人も、難関企業に内定を獲得する方法を知りたい人もこの記事を参考にしてみてください。

総合商社とは

総合商社とは、国内外の商品を取引したり事業投資をすることで利益を得ている会社のことです。

総合商社の取り扱う商品・サービスは「機械・金属・エネルギー・化学品・食料・金融」など「カップラーメンからミサイルまで」と例えられるほど幅広いのが特徴です。アメーバと称されたりするなど、社会状況の変化に合わせてビジネスの形を柔軟に変えるのが印象的ですね。

主な企業としては、三菱商事・伊藤忠商事・三井物産・住友商事・丸紅から成る5大商社と、そこに双日・豊田通商を加えた7大商社が、現在日本の総合商社業界を構成する企業群となっています。

就活生人気企業ランキングでも毎年上位にランクインしていることからも、特に人気な業界なことがわかりますね。（倍率は100倍近くになるそうです）

総合商社のビジネス

総合商社のビジネスは大きく分けて、トレーディング・事業投資の二つです。それぞれについて例も踏まえてみてみましょう。

トレーディング

トレーディングの主な業務は、自社のネットワークを用いて中間業者として他の事業会社の間に入り、サービスや製品の需要をマッチングさせることです。この際の仲介手数料と利ざやがトレーディングの利益となります。

定義だけでは難しいので、実例とともに確認しましょう。

入社以来、缶詰原料用のマグロ、カツオのトレーディング業務を担当しています。世界各地で漁獲された魚を東南アジアの缶詰業者向けに輸出したり、国内の缶詰・かつお節業者向けに海外から輸入したりと、さまざまな形で魚の流通に携わっています。その中で強く意識しているのは、漁業者や加工場と缶詰業者の間をつなぐだけでなく、プラスアルファの価値を発揮する、ということ。

三菱商事 新卒採用サイトより引用

間に入って、大きなビジネスを成功させるための調整力が必要なことがわかりますね。

総合商社はこのトレーディングのビジネスで収益を上げていましたが、社会の変化に応じてトレーディングだけでなく、以下に紹介する事業投資にも力を入れるようになります。

事業投資

事業投資の主な業務は、他社のビジネスに投資または買収することです。この際の投資比率分の利益を獲得することになるため、投資先のバリューアップまで関わることで利益を最大化することを目指しています。

トレーディング同様に実例を確認しましょう。

入社１年目より工作機械課に配属され、主に日系工作機械メーカーのディストリビューション（海外展開における販路確保/拡大・現地でのマーケティングなどの流通事業）ならびに工作機械メーカーとの米国合弁会社の事業管理を行っています。日々の業務は、インド・ブラジルといった途上国で対面商売を行う一方、35年以上の歴史を持つ本事業会社の更なる成長に向け、事業の管理立案も担当しています。多様な市場・文化・商習慣に対して臨機応変に取り組むという意識を大切にしており、既存のディストリビューションという枠にとらわれず、丸紅が提供できる付加価値を常に探求しながら仕事に取り組んでいます。

丸紅株式会社 新卒採用ページより引用

投資・買収して終わりではなく、その後のバリューアップまで考え実行することで利益を最大化しようとしていることがわかりますね。

総合商社がトレーディングをメインで行っていた時には、バリューチェーンにおける流通部分（川上）に関わっていました。しかし、事業投資を始めたことにより、原料や加工といった川上・川中の部分にまで関わることができるようになりました。

総合商社についての簡単な業界研究をしてみました。ここに述べられていることは必要最低限の業界研究のため、必ず押さえておくようにしましょう。

内定者インタビュー

簡単な業界研究を行った上で、これから業界から内定を獲得した内定者（複数人）にインタビューをしてみました。